対応事例
[コラム]グローバル化対応! 多言語対応のサイト制作
多言語対応で新たなチャンスに繋げる
インターネットの利点の一つに、海外に向けた発信が容易だということが挙げられます。
企業は勿論、個人ユーザーのレベルでも、インターネットから通じて海外から商品を購入することは、今やそう珍しいことではありません。
そのことは、日本の企業もインターネットを通じて自社の製品やサービスを海外に向けてアピールし、新たなチャンスに繋げることが出来るということでもあります。
また、総務省の通信利用動向調査によれば、令和元年の調査では日本国内のインターネット利用者数はおよそ9割に迫っています。それでも、見方を変えれば、日本語で作成したホームページを閲覧してくれるのは1億人程度しかいないとも言えます。
これに対して英語話者は約11億3200万人、中国語(官話)話者は約11億1700万人との調査結果もあり、海外で需要が見込める製品やサービスを持っている企業の間で多言語に対応したホームページ制作の需要が高まるのは自然なことと言えるでしょう。
多言語対応で信頼に繋げる
新しい企業と取引を始めようという時、相手のホームページは大事な資料の一つになると思います。
それは海外の企業でも同じことで、知らない言語のホームページよりも、自分達の言語に対応したサイトがある方がより信頼や安心に、そして相手を深く知ることに繋がります。更には、競合他社に先駆けて多言語に対応することが出来れば、一歩先をリードすることが出来ます。
企業間の取引以外でも、例えば自分が海外旅行をした時、日本語のホームページを持っているお店の方が、安心して入れますよね。同じように、現在はコロナ禍で下火ですが、インバウンド(外国人観光客)に向けて多言語のホームページを整備することで、国内向けのお店やサービスであっても、海外からのお客様を取り込むことが可能になります。
多言語対応サイトを作る方法
多言語対応のサイトを制作する場合、一番簡単な方法は、プラットフォームを問わず、それぞれの言語ごとのページを作ることです。
https://xxxxx.com/jp/ や https://xxxxx.com/en/ のようにサブディレクトリで分けて制作するのが一番簡単で分かりやすいでしょうか。あるいは、サブドメインで対応しても良いでしょう。
WordPressを使用する場合は、言語ごとのWordPressをそれぞれ設置して制作する方法もありますし、一つのWordPressで管理するならば言語別のテンプレートを作成して対応する方法もあります。(この場合、各言語ごとにページを作成する必要があります)
弊社にて多言語対応サイトを制作させていただいたこちらのサイトでは、言語ごとにサイトを作成し管理画面を分け、言語別のニュース投稿などの管理がしやすいように制作いたしました。また、言語の切り替えは右上のアイコンから選んで切り替えることが出来ます。
WordPressならば多言語に対応したテーマファイルや、プラグインもあります。
その他にも、日本語と他言語を併記するという方法もあります。
この方法だと、制作するページ数は少なくて済みますが、その分テキスト量が増えて読みづらくなってしまう可能性があります。また、複数の言語に対応するのは難しいかもしれません。
サーバーやディレクトリで分ける場合、各言語ごとのサイトの自由度は大きくなり、言語ごとの特徴も出しやすくなりますが、その分制作のコストや管理の負担は大きくなります。WordPressは多言語に対応したテーマやプラグインを利用することで制作コストを軽減できますが、その分、各言語ごとのサイトの自由度は下がります。
どちらが良いかはご予算と「どのように管理したいか」によって変わってきますので、先に「多言語化サイトを運営していく方針」を決めてしまうのも一つの方法です。
多言語対応サイト制作時の注意点
言語の分だけコストと手間が必要
前述の通り、多言語対応する場合、それぞれの言語のページを作成すれば、その分の制作コストもかかります。また、ページ数が多くなればどうしても管理も大変になります。かといって、新鮮な情報を発信せずに放置してしまうと、ユーザーや新規のお取引先候補の信頼を得ることは出来ません。
自動翻訳ツールは控えめに
AIによる翻訳サービスなど機械翻訳も随分と精度が上がり、日常のちょっとした翻訳にはとても便利です。しかし、「海外のユーザーが読んでも自然かどうか」という点では、まだまだプロの翻訳には及びません。予算や人員の確保など、難しいことも多いかと思いますが、多言語対応のサイトはネイティブまたはそれに準ずる海外のユーザーや企業に向けて発信するものですから、集客に繋がるかどうかを考えても、翻訳を自動翻訳に任せるのはあまりオススメ出来ません。
また、Googleの品質ガイドラインでは、自動生成されたコンテンツはペナルティの対象となるとされており、その例として「Text translated by an automated tool」ともあることから、人の手を介さない翻訳だけで構成されたサイトは検索順位で不利になる可能性があります。プロに翻訳を依頼するのが難しい場合でも、機械翻訳に任せきりにせずに人の手で多少の修正を行う方が良いでしょう。
言語の切替方法は分かりやすく
言語を切り替えるためのボタンが分かりやすい場所にあれば、海外の方が日本語版のサイトを訪問しても、すぐに適切な言語で制作されたサイトに移動できるため、好印象です。上記の例の「国旗アイコン」や「プルダウン」などいろいろな方法がありますが、「競合する他社はどのような場所にどんな方法で切り替えボタンを設置しているのか」を調査してみると参考になるのでオススメです。
どうしても難しい時はプロを頼る
多言語対応のサイト制作は、日本語だけのサイトと比べて、どうしても言語の分だけコストと手間が必要になります。「どこから手を付ければ良いのか分からない」といったご相談から、CMSを活用した制作まで、多言語対応のサイト制作でお困りのことがございましたらお気軽にMDSにご相談ください。